お正月は、美味しいご馳走がたくさん並びますが、ついつい食べ過ぎてしまうこともありますよね。特に高齢者の方や小さな子供は、餅など硬いものがのどに詰まってしまう危険性があります。もしもの時のために、のどに詰まった時の応急処置と、その後どのように対応すれば良いのかを解説します。
なぜのどに詰まるのか?
のどに詰まる原因として、以下のものが挙げられます。
- 高齢者: 咀嚼機能が低下しているため、十分に噛まずに飲み込んでしまう。
- 子ども: 好奇心から、小さなものを口に入れてしまう。
- 急いで食べる: 慌てて食事をするため、十分に噛まずに飲み込んでしまう。
- 硬いもの: 餅、肉、骨など、硬いものを丸ごと飲み込んでしまう。
のどに詰まった時のサイン
- 咳き込む: 咳き込みが止まらない。
- 呼吸困難: 呼吸が苦しそう。
- 顔色が悪い: 青白くなったり、顔が赤くなる。
- 声が出ない: 声が出なくなったり、声がかすれる。
応急処置
のどに何かが詰まったと気づいたら、以下の応急処置を行いましょう。
背部叩打法(はいぶこうだほう)
- 相手の後ろに立つ: 意識がある場合は、相手を前かがみにして、背中を叩きます。
- 肩甲骨の間を叩く: 片方の手で握りこぶしを作り、相手の肩甲骨の間を強く数回叩きます。
腹部突き上げ法(ハイムリック法)
- 背部叩打法が効果がない場合: 腹部突き上げ法を行います。
- やり方:
- 相手の後ろから両腕を回し、片方の手で握りこぶしを作り、もう一方の手でその握りこぶしを握ります。
- 握りこぶしを、相手のへその上、みぞおちの下に当て、素早く上へ押し上げます。
- 意識を失った場合は、心臓マッサージを行います。
注意: 妊婦さんや乳児に対しては、腹部突き上げ法は行いません。
応急処置後の対応
- 救急車を呼ぶ: 応急処置を行っても症状が改善しない場合は、すぐに119番に連絡しましょう。
- 病院へ連れて行く: 症状が軽くなった場合でも、念のため医療機関を受診しましょう。
日常生活での注意点
- ゆっくりよく噛んで食べる: 慌てず、一口を小さくして、よく噛んで食べましょう。
- 硬いものは避ける: 高齢者や小さな子供は、餅や肉など、硬いものは避けるようにしましょう。
- 水分をこまめに摂る: のどを潤すことで、異物が詰まりにくくなります。
- 歯科検診を受ける: 定期的に歯科検診を受け、歯の状態を良くしておくことも大切です。
まとめ
お正月など、食事の機会が増える時期は、のどに詰まる事故に注意が必要です。もしものために、応急処置の方法を覚えておきましょう。そして、普段からゆっくりと食事をする習慣を身につけることが大切です。
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