地震が起きた時、ニュースなどで「活断層」という言葉をよく耳にすると思います。この「断層」が地震とどのような関係にあるのか、そして、自分が住んでいる場所に断層があるかどうかを調べる方法について解説します。
断層とは?地震と関係があるのか?
断層とは、地球の表面を覆う岩盤が割れてずれ動いた跡のことです。このずれ動きの際に、大きなエネルギーが解放され、地震が発生します。
地球のプレートが常に動き続けているため、その力によって地殻に大きな力がかかり、断層がずれ動きます。このずれ動きの際に発生するエネルギーが地震となって現れるのです。
活断層とは?
断層の中でも、過去に繰り返し活動し、将来も活動する可能性があるものを「活断層」と呼びます。活断層が動くと、大きな地震を引き起こす可能性があるため、地震防災上非常に重要な要素となります。
自分の住んでいる場所に断層はあるか調べる方法
自分の住んでいる場所に断層があるかどうかを調べるには、以下の方法があります。
1. 国の機関が提供する情報
- 国土地理院 活断層データベース:
国土地理院が作成した活断層に関するデータベースです。地図上で、日本の活断層の位置や活動履歴などを確認することができます。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門
起震断層・活動セグメント検索 より
2. 自治体の情報
- 各自治体のホームページ: 多くの自治体では、地域の地質や地震に関する情報を公開しています。
- 例えば、東京都の「東京の地下構造図」など、自治体独自の調査結果が掲載されている場合があります。
3. 地震保険のパンフレット
- 地震保険の説明会: 地震保険の説明会に参加すると、地域の地震リスクや活断層に関する情報を得られる場合があります。
断層に関する情報を調べる際の注意点
- 断層の活動周期: 活断層は、数千年から数万年という長い周期で活動するため、いつ地震が起きるのかを正確に予測することは困難です。
- 地震の規模: 活断層の大きさや活動の度合いによって、発生する地震の規模は異なります。
- 不確実性: 地震予測にはまだ多くの不確実性が残されており、断層の情報だけでは地震の発生を完全に予測することはできません。
断層に関する情報を得て、できること
- ハザードマップの確認: 自宅がどの程度の地震の揺れに襲われる可能性があるか、ハザードマップで確認しましょう。
- 防災意識の向上: 地震発生時の避難経路や、防災グッズの備蓄など、地震に備えた準備をしておきましょう。
- 建物の耐震性の確認: 住んでいる建物の耐震性がどの程度なのか、確認しておきましょう。
まとめ
断層は、地震と深く関わりのある地質学的現象です。自分の住んでいる場所の断層情報を把握することで、地震に対する備えをより確実なものにすることができます。
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