ニュースで聞く「激甚災害に指定」とは？指定されるとどうなる？

ニュースで「今回の災害は激甚災害に指定されました」という言葉を耳にすることがあります。激甚災害に指定されると、被災地や被災者にどのような影響があるのでしょうか。

今回は、激甚災害指定について、その概要や指定されることによる効果をわかりやすく解説します。

激甚災害指定とは、「激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律（激甚災害法）」に基づき、大規模な災害が発生した際に、被害状況に応じて国が災害を「激甚災害」として指定するものです。

指定される基準は、人的被害よりも経済的な被害の大きさが重視されており、公共土木施設や農地などの被害額が一定の基準を超えた場合などが対象となります。

激甚災害に指定されると、主に以下の2つの支援が受けられます。

国による財政支援の拡充
- 道路や河川などの公共施設の復旧事業に対する国の補助率が引き上げられます。これにより、地方自治体の財政負担が軽減され、迅速な復旧作業が可能となります。
被災者への特別措置
- 被災者の生活再建を支援するための特別措置が適用される場合があります。例えば、中小企業に対する特別融資や、税制上の優遇措置などが実施されます。

これらの支援により、被災地の早期復旧と被災者の生活再建が促進されます。

激甚災害指定は、被災地の一日も早い復興と、被災者の生活再建を支援するための重要な制度です。

災害はいつどこで起こるかわかりません。日頃から防災意識を高め、万が一の事態に備えておくことが大切です。