【年間1万件超え!】他人事じゃない?日本の道路陥没の実態と対策

近年、日本全国で道路陥没が多発しており、2022年度には1万件を超える発生が報告されています。私たちの生活に身近な道路で、なぜ陥没が起こるのでしょうか?今回は、その原因と対策、そして注意すべき地域や事柄について解説します。

道路陥没、その原因は?

道路陥没の主な原因は以下の通りです。

  • 下水道管の老朽化: 長年使用された下水道管の腐食や破損による漏水が地盤を侵食し、空洞を作ります。都市部では特にこの要因による陥没が多い傾向にあります。国土交通省によると、全国の下水道管の約20%が耐用年数を超えています。
  • 道路排水施設の老朽化: 道路排水施設、道路側溝などの道路施設が要因の陥没も多く、全体の約5割を占めます。
  • 地震による液状化現象: 地震の揺れにより、地盤が液状化し、道路を支えきれなくなることがあります。
  • 地下工事: トンネル掘削などの地下工事が周辺地盤に影響を与え、陥没を引き起こすことがあります。
  • 自然現象: 地下水の浸透による地盤の空洞化や、石灰岩の溶解なども原因となります。

特に注意すべき地域と事柄

  • 都市部: 下水道管の老朽化が進んでいるため、陥没リスクが高い地域です。
  • 軟弱地盤の地域: 過去に沼地や湿地だった場所、埋め立て地などは地盤が弱く、陥没しやすい傾向があります。
  • 地震多発地域: 液状化現象が発生しやすい地域では、地震後の陥没に注意が必要です。
  • 古いインフラがある地域: 道路や下水道の整備計画が遅れている地域も、陥没リスクが高いと考えられます。

道路陥没を防ぐために

道路陥没を防ぐためには、以下の対策が重要です。

  • インフラの老朽化対策: 下水道管や道路排水施設の定期的な点検・補修、更新が必要です。
  • 地盤調査の徹底: 地下工事を行う際には、事前に十分な地盤調査を行い、適切な工法を選ぶことが重要です。
  • ハザードマップの確認: お住まいの地域のハザードマップを確認し、液状化リスクや浸水リスクを把握しておきましょう。
  • 日頃からの注意: 道路のひび割れ、沈下、マンホールの異常などに気づいたら、速やかに道路管理者に連絡しましょう。

もし陥没に遭遇してしまったら

万が一、道路陥没に遭遇してしまった場合は、以下の点に注意してください。

  • 速やかに安全な場所に避難する: 周囲の状況を確認し、二次災害を防ぐためにも、速やかに安全な場所に避難してください。
  • 警察や消防に通報する: 陥没の場所や状況を伝え、救助を求めましょう。
  • むやみに近づかない: 陥没箇所は不安定な状態になっている可能性があり、非常に危険です。

道路陥没は、私たちの生活に大きな影響を与える可能性があります。日頃から道路の状況に注意し、もしもの時に備えておくことが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました