災害時、現金が必要になる理由
地震、台風など、自然災害が発生した際、ライフラインが寸断され、ATMが利用できなくなったらどうすべきかご存じですか。そんな時、現金は生命線ですよね。ただ、通帳や印鑑を持ち出すことができなかったり、帰宅困難なケースも考えられます。
そこで気になるのが、「通帳や印鑑がなくても、お金を引き出すことができるのか?」ということです。結論から言うと、金融機関によっては、身分証明書さえあれば、一定額の現金を引き出すことができるケースがあります。
各金融機関の対応
各金融機関の対応は、災害の種類や規模、そして個々の状況によって異なります。しかし、多くの金融機関が、災害発生時における顧客への支援体制を強化しており、通帳や印鑑がなくても、一定の条件下で現金を引き出せるように対応しています。
具体的な対応例
- 窓口での対応:
- 身分証明書(運転免許証、パスポートなど)の提示により、一定額の現金を引き出せる場合がある。
- 銀行によっては、預金残高の証明や、家族などの保証人による証明が必要となる場合もある。
- ATMでの対応:
- 一部のATMでは、キャッシュカードと顔認証により、一定額の現金を引き出せる場合がある。
- モバイルバンキングの活用:
- モバイルバンキングアプリを利用して、振込や支払いができる場合がある。
日本銀行は能登半島地震を受け、金融機関に対し、被災者への対応などを要請しました。銀行各社は、通帳などをなくした場合でも預金の引き出しができるなどとしています。
4日、銀行業界の新年の会合で挨拶した日銀の植田総裁は、新潟県、富山県、石川県、福井県の地震の被災者について、例えば通帳を紛失した場合でも、預金の払い戻しに応じるといった金融上の措置を講じるよう金融機関に要請したことを明らかにしました。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3社は、預金通帳や印鑑を地震で紛失した場合でも、本人であることを確認できる資料があれば、預金の支払いを行うとしています。
また、定期預金などの満期日前の払い戻しなどについても、必要があれば銀行に相談するよう呼びかけています。
日テレニュース
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まとめ
災害時は、冷静さを失いがちですが、事前に準備しておくことで、よりスムーズに対応することができます。通帳や印鑑がなくても、一定の条件下では現金を引き出すことができる場合があることを覚えておきましょう。
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