冬将軍到来、各地で大雪に見舞われる季節となりました。 雪景色は美しいものの、大雪は交通機関の麻痺や停電など、私たちの生活に大きな影響を及ぼします。
そして、もしも大雪の最中に大地震が発生したら…? 想像するだけでも恐ろしい状況ですが、日本に住む以上、決して他人事ではありません。
今回は、大雪時に地震が発生した場合の危険性と、命を守るための行動指針について解説します。
大雪時に地震が起こると何が危険なのか?
大雪時に地震が発生すると、通常の地震よりも危険度が高まります。
- 倒壊・落雪のリスク増加
- 積雪により家屋の屋根に大きな負荷がかかり、地震による揺れで倒壊しやすくなります。
- また、屋根からの落雪や、電線・樹木などの倒壊による被害も拡大する可能性があります。
- 避難の困難さ
- 積雪や路面凍結により、避難経路が確保できない、または避難に時間がかかる可能性があります。
- 車での避難も、スタックやスリップ事故のリスクが高まります。
- 救助・復旧の遅れ
- 積雪や道路状況の悪化により、救助隊や復旧作業員の到着が遅れる可能性があります。
- 孤立地域では、支援物資の輸送も困難になることが予想されます。
- 低体温症のリスク
- 停電が発生した場合、暖房が使えず、寒さによる低体温症のリスクが高まります。
- 特に、雪で閉じ込められた場合や、避難所で過ごす場合は注意が必要です。
大雪時における地震対策
- 事前の備え
- 家屋: 雪下ろしをこまめに行い、屋根への積雪量を減らしましょう。
- 暖房器具: 停電に備え、石油ストーブやカセットコンロなどの燃料を確保しておきましょう。
- 防災グッズ: 食料、水、防寒具、懐中電灯、ラジオ、医薬品など、必要なものを準備しておきましょう。
- 情報収集: 気象情報や地震情報に注意し、最新の情報を常に確認しましょう。
- 地震発生時の行動
- 屋内: まずは身の安全を確保!丈夫な机の下などに隠れて、頭を守りましょう。
- 屋外: 頭上や足元に注意!建物や電柱、ブロック塀などから離れましょう。
- 車内: 車を安全な場所に停車させ、揺れが収まるまで待ちましょう。
- 避難時の注意点
- 安全確認: 避難経路の安全を確認し、危険な場所には近づかないようにしましょう。
- 防寒対策: 厚着をして、帽子、手袋、マフラーなどを着用し、防寒対策を徹底しましょう。
- 情報共有: 避難する際は、家族や近隣住民と情報を共有し、協力して行動しましょう。
- 孤立した場合の対策
- 安全確保: 家屋の倒壊や落雪に注意し、安全な場所に避難しましょう。
- 保温: 暖房器具や防寒具を活用し、体温の低下を防ぎましょう。
- 情報発信: 携帯電話やラジオで情報収集を行い、救助を求めましょう。
- 節約: 食料や水、燃料などを節約し、できるだけ長く持ちこたえられるようにしましょう。
まとめ
大雪時に地震が発生した場合、複合的な災害による被害が拡大する可能性があります。
日頃から備えを万全にし、いざという時に冷静に行動できるよう、心構えをしておきましょう。
参考資料:
- 首相官邸 防災情報のページ: https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/
- 国土交通省 ハザードマップポータルサイト: https://disaportal.gsi.go.jp/
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