冬本番。今年は特に日本海側で雪が多いですね。そうした雪国では、毎日のように雪かきに追われる日々が続いています。
雪かきは、想像以上に重労働なだけでなく、転倒や落雪など、「雪かきぐらい…」と安易に考えていると、大きな事故につながる可能性も。
今回は、安全に除雪を行うために何を気を付けるべきかと、作業を効率化してくれる便利グッズをご紹介します。
除雪作業中の事故例
除雪作業中の事故は、決して少なくありません。
消防庁の統計によると、一冬での雪の人的被害は960人。そのうち雪下ろしや除雪中の死者は49名となっています。
消防庁『今冬の雪による被害状況等(令和4年11月1日~令和5年4月30日)』。令和5年5月15日(月)
雪下ろしの際、特に多い事故例としては、
- 転倒・転落: 凍結した路面や屋根からの転落
- 落雪: 屋根からの落雪による頭部や身体への衝撃
- 除雪機による事故: 除雪機への巻き込みや、排雪による事故
- 心筋梗塞・脳卒中: 過度な負担による心臓発作や脳卒中
- 凍傷: 長時間、寒さにさらされることによる凍傷
などが挙げられます。
安全な除雪のために!
- 準備運動を必ず行う
- 雪かきは、想像以上に体力を消耗する作業です。
- 作業前に、しっかりと準備運動を行い、身体を温めてから始めましょう。
- 服装
- 防水性・防寒性 の高い服装をしましょう。
- 滑りにくい靴 を履き、帽子や手袋を着用して、防寒対策も忘れずに行いましょう。
- 明るい色の服装 をすることで、周囲から見えやすくなり、事故防止につながります。
- 作業時間
- 無理せず、こまめに休憩 を取りながら作業しましょう。
- 特に、高齢者や持病のある方は、無理をしないように注意しましょう。
- 作業は、複数人 で行うようにしましょう。
- 屋根からの雪下ろし
- 命綱とヘルメット を着用し、安全を確保しましょう。
- 2人以上 で作業を行い、互いに声を掛け合いながら行いましょう。
- 屋根の雪は、全て落とさずに、少し残しておく ようにしましょう。
- 周囲に人がいないか確認 し、雪を落とす方向にも注意しましょう。
- 除雪機を使用する際の注意点
- 取扱説明書をよく読み、正しく使用しましょう。
- エンジンを停止 してから、詰まった雪を取り除きましょう。
- 回転部分に手や足を近づけない ように注意しましょう。
- 周囲に人がいないか確認 し、安全に配慮して作業しましょう。
除雪に役立つ便利グッズ
- 雪かきスコップ
- 雪の量や場所に合わせて、様々な形状 のスコップがあります。
- 軽量 で 持ちやすい スコップを選ぶようにしましょう。ホームセンターやスーパーでも購入できます。
- グリップ がしっかりしているものや、背中に負担がかかりにくい 設計のものがおすすめです。
- 雪下ろし棒
- 屋根に登らずに、雪下ろしができる便利な道具です。
- 伸縮式 のものや、角度調節 ができるものなど、様々な種類があります。
- スノーダンプ
- 大量の雪を運ぶのに便利な道具です。
- 軽量 で 耐久性 の高いものを選びましょう。
- タイヤ が付いているものや、折りたたみ式 のものなど、様々な種類があります。
- 融雪剤
- 凍結した路面を溶かすのに役立ちます。
- 環境にやさしい 製品を選ぶようにしましょう。
- 防寒グッズ
- 手袋、帽子、ネックウォーマー など、防寒対策も忘れずに行いましょう。
- 防水性 の高いものがおすすめです。
まとめ
雪かきは、冬場の重労働であり、危険も伴う作業です。安全に除雪を行うために、今回ご紹介した注意点を守り、無理のない範囲で作業を心がけてください。
また、便利グッズを有効活用することで、作業効率をアップさせることができます。
安全第一で、快適な冬を過ごしましょう!
コメント