地震の新たな脅威?超周期振動の正体と建物への影響を徹底解説

地震の揺れと聞くと、「ガタガタ」という小刻みな揺れをイメージする方が多いかもしれません。しかし、大規模な地震では、それとは異なる、ゆっくりとした大きな揺れが発生することがあります。これが「超周期振動」と呼ばれる現象です。今回は、超周期振動の正体、発生するケース、建物への影響などを詳しく解説します。

超周期振動とは?

地震によって発生する揺れは、様々な周期を持つ波の集合体です。ここでいう「周期」とは、揺れが1往復するのにかかる時間のことを指します。

  • 短周期地震動: ガタガタと小刻みに揺れる、周期の短い揺れ。
  • 長周期地震動: 船に乗っているような、ゆっくりとした大きな揺れ。周期が長い揺れ。
  • 超周期振動: 特に周期が非常に長い地震動。長周期地震動の中でも、さらに周期が長いものを指すことがあります。

長周期地震動は、大規模な地震が発生した場合に顕著に現れ、震源から遠く離れた場所まで伝わりやすいという特徴があります。

超周期振動はどんなケースで起こる?

超周期振動は、主に以下のようなケースで発生しやすくなります。

  • 大規模地震: マグニチュード8以上の巨大地震。
  • 海溝型地震: 海洋プレートが陸のプレートの下に沈み込むことで発生する地震。
  • 軟弱な地盤: 堆積平野などの軟弱な地盤では、地震動が長周期化しやすい。

日本でも超周期振動は起こったことがある?

日本でも、過去に発生した大規模地震で超周期振動が観測されたことがあります。

  • 2011年東北地方太平洋沖地震: この地震では、震源から遠く離れた東京都内の超高層ビルでも、数分間にわたって大きく揺れる現象が観測されました。これは、長周期地震動が原因と考えられています。
  • その他:過去の巨大地震において、長周期地震動が観測され、高層ビルなどに影響を与えた事例が報告されています。

超周期振動は予知できる?

現時点では、超周期振動を正確に予知することは非常に困難です。しかし、地震発生の可能性が高い地域や、地盤の特性などから、超周期振動が発生しやすい場所を予測することは可能です。

超周期振動が建物に与える影響

超周期振動は、特に高層ビルに大きな影響を与える可能性があります。

  • 共振現象: 建物には固有の揺れやすい周期(固有周期)があり、地震動の周期と建物の固有周期が一致すると、共振現象によって建物が大きく揺れます。
  • 高層ビルの揺れ: 高層ビルは、固有周期が長いため、長周期地震動と共振しやすく、長時間にわたって大きく揺れることがあります。
  • 建物への被害: 超周期振動による建物の揺れは、内装材の損傷、家具の転倒・移動、エレベーターの故障などを引き起こす可能性があります。

まとめ

超周期振動は、大規模地震において発生する可能性があり、特に高層ビルに大きな影響を与える現象です。今後の地震対策においては、超周期振動に対する備えも重要になってきます。

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