ここ最近かなり寒さが増して、暖房器具を使う機会が増え、家の中を暖かくして過ごすことが多くなりました。寒い冬に自宅でストーブの前にいるのって幸せですよね^^
ただ、そういう時気を付けたいのが今回のテーマ『一酸化炭素中毒』です。
一酸化炭素は無色無臭の気体のため、発生に気づきにくく、知らず知らずのうちに中毒になってしまう危険性がある気体です。最悪の場合、死に至るケースもあるため、「サイレントキラー」とも呼ばれています。
今回は、冬に自宅や、車内で発生しやすい一酸化炭素中毒について、その原因や予防策を詳しく解説します。
一酸化炭素中毒とは?
一酸化炭素は、物が不完全燃焼を起こした時に発生する有毒ガスです。
人間の血液中にあるヘモグロビンは、酸素を運ぶ役割を担っていますが、一酸化炭素は酸素よりもはるかにヘモグロビンと結びつきやすい性質を持っています。そのため、一酸化炭素を吸い込むと、血液中で酸素が運ばれなくなり、体内の酸素濃度が低下して、様々な中毒症状を引き起こしてしまうのです。
一酸化炭素中毒の症状
初期症状としては、頭痛、めまい、吐き気など、風邪に似た症状が現れます。そのため、一酸化炭素中毒だと気づかないケースも多いです。
症状が進むと、意識障害、呼吸困難、けいれんなどを引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。
家庭で一酸化炭素中毒が起こる原因
家庭内で一酸化炭素中毒が起こる原因として、以下のようなものが挙げられます。
- 暖房器具の不完全燃焼
- 石油ストーブ、ガスストーブ、ファンヒーターなど、燃料を燃焼させるタイプの暖房器具は、換気が不十分だと一酸化炭素が発生する可能性があります。
- 給湯器の不完全燃焼
- ガス給湯器や石油給湯器も、不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生します。特に、古い家などにあるバランス釜式の風呂釜は、室内に設置されているので、注意が必要です。
- 密閉された空間での火気の使用
- 換気が不十分な状態で、練炭コンロや七輪などの火気を使用すると、一酸化炭素中毒のリスクが高まるので危険です。
- 車庫でのアイドリング
- 車庫などの密閉された空間で車のエンジンをかけっぱなしにすると、排気ガスに含まれる一酸化炭素が充満し、中毒を起こす危険性があります。雪が降り積もっている場合もリスクがありますので、ご注意を!
一酸化炭素中毒を予防するために
一酸化炭素中毒を予防するためには、以下の点に注意しましょう。
- 換気を十分に行う
- 暖房器具を使用する際は、定期的に換気を行いましょう。窓を少し開けるだけでも効果があります。
- 給湯器を使用する際も、換気を忘れずに。
- 暖房器具の適切な使用
- 暖房器具は、取扱説明書に従って正しく使用する。
- 燃料を補充する際は、火を消してから行う。
- 定期的に点検・清掃を行い、不具合があれば修理を依頼。
- 一酸化炭素警報器の設置
- 一酸化炭素警報器は、一酸化炭素濃度が上昇すると警報音で知らせてくれるため、早期発見に役立ちます。寝室やリビングなど、暖房器具を使用する部屋に設置してあると安心ですね。下におすすめの一酸化炭素警報機のリンクを張っておきます。
- 車庫でのアイドリングはしない
- 車庫などの密閉された空間では、絶対に車のエンジンをかけっぱなしにしないでください。
まとめ
一酸化炭素中毒は、適切な予防策を講じることで防ぐことができます。
「自分は大丈夫」と思わずに、日頃から一酸化炭素中毒のリスクを意識し、安全に冬を過ごしたいですね!
参考資料:
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