今年の夏暑すぎてフル稼働したエアコン。
年末の大掃除で1年の汚れをキレイにしたいですよね。

実は、エアコンの掃除方法を誤ると、火災を引き起こす危険性があるんです!
今回は、エアコン掃除で火災が起こる原因と、安全に掃除を行う方法を解説します。

エアコン火災の事例
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2015年度から2019年度の5年間に、エアコンの事故情報は263件寄せられており、そのうち火災が244件、死亡事故は6件(7名)発生しています。
なかでも、内部洗浄を誤ったことによる火災 が20件発生しているとのこと。
例えば、
- エアコン洗浄スプレーを使用した後、電源を入れたら発火した
- 就寝中、エアコンから異音がして、その後火災が発生した
などの事例が報告されています。
なぜエアコン掃除で火災が起こるの?
エアコン火災の主な原因は、トラッキング現象 です。
トラッキング現象とは、コンセントや電気配線などに、ほこりや水分が付着 することで電流が流れ、発熱し、火災に至る現象のこと。
エアコン内部の電気回路に、洗浄スプレーの水分や洗浄液が付着すると、トラッキング現象が起こり、発火する危険性があるのです。

火災を防ぐためのエアコン掃除のポイント
- エアコン洗浄スプレーを使う際の注意点
- 取扱説明書をよく読む
- スプレーする箇所・量を守る
- 電気回路部分にスプレーがかからないようにする
- 十分に乾燥 させてから電源を入れる
- 使用後、しばらくは様子を見る
- 内部洗浄は専門業者に依頼する エアコンの内部構造は複雑で、電気部品も多く、素人が掃除するのは危険 です。 内部洗浄は、専門業者に依頼する ことをおすすめします。
- 定期的なフィルター掃除 フィルターが目詰まりすると、エアコンの効率が低下し、火災のリスクが高まります。 フィルターは、2週間に1回程度 を目安に掃除しましょう。
- エアコンの点検 エアコンから異音や異臭がする場合は、使用を中止し、販売店やメーカーに点検を依頼しましょう。

エアコン掃除のその他注意点
- 水拭き エアコンを水拭きする際は、電源プラグを抜き、感電 に注意しましょう。 また、水滴が残らないよう に、しっかりと拭き取りましょう。
- 掃除機 掃除機をかける際は、ブラシノズル を使用し、傷 をつけないように注意しましょう。
まとめ
エアコン掃除を誤ると、火災を引き起こす危険性があります。
安全にエアコン掃除を行うために、今回ご紹介した注意点を守り、エアコンを快適に使いましょう。

参考資料:
- 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE): エアコンの内部洗浄による事故に注意
- 東京消防庁: 家庭における電気火災にご注意を!
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